快適な睡眠のために何ができる?
2025年2月5日
内科 山下 瑞稀
心配や緊張で一時的に眠れなくなった経験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか。しかし、長期間にわたって眠れない状態が続き、日中に支障をきたすような場合は注意が必要です。
一般的に、成人の睡眠時間は平均7時間半程度とされていますが、個人差が大きいのも特徴です。加えて、年齢を重ねると、体が必要とする睡眠時間は少なくなります。睡眠時間が短くても、日中に不調を感じないのであれば、心配する必要はありません。
良い睡眠を得るためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。まず、眠くなったら寝室に行きましょう。眠くない状態で寝室に入っても、逆に目が冴えてしまうことがあります。次に、毎朝同じ時間に起きて、太陽の光を浴びて体内時計を整えましょう。また、規則正しい食事と適度な運動も良い睡眠に繋がります。特に運動は、寝る数時間前には終わらせるようにしましょう。眠れないときに不安や焦りを感じることもありますが、心配しすぎると逆に眠れなくなってしまうことがあります。悪循環を断ち切るために、リラックスして眠れる環境を作ることが大切です。
また、眠れないからといってお酒を飲むのは逆効果です。お酒は一時的に眠くなることがありますが、眠りの質は悪くなります。加えて、夕方以降に仮眠を取るのも避けたほうがよいでしょう。さらに、カフェインやタバコには覚醒作用があるため、寝る6時間前からは控えるようにしましょう。寝室で読書やテレビを見ることも、眠りを妨げることがあるため、寝室は眠るための場所として、リラックスできる環境を整えておきましょう。睡眠中は、音や光といった刺激を少なくし、快適な室温・湿度を保つことも重要です。
人によって必要な治療や適切な薬は異なるため、知り合いから薬をもらって飲むのは避けましょう。それでも不眠が改善せず日常生活に支障をきたす場合、いびきがひどくなったり、気分の落ち込みがみられる場合、治療を要する病気が隠れていることがあります。そのような場合は医師に相談してください。
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