帯状疱疹ワクチンについて
2026年1月5日
内科 宮本 卓
帯状疱疹は、ピリピリした痛みを伴い帯状に広がる水疱性の皮疹です。水痘ウイルスに一度かかった人の体内に潜むウイルスが、加齢や疲労、病気、薬剤などで免疫力が低下した時に再活性化して発症します。抗ウイルス薬や鎮痛薬が必要なことも多く、皮疹が治った後も「帯状疱疹後神経痛(PHN)」という強い痛みが長く続き、生活の質を大きく下げます。予防の主軸はワクチンで、現在は2種類あります。
1つは生ワクチン(1回接種)。費用は比較的お手頃で、発症を約50〜60%、PHNを約60〜70%減らす効果が報告されています。もう1つは不活化(組換え)ワクチン(2回接種、2か月間隔、最大6か月まで延長可)。費用はかかりますが、発症予防は約90%以上、PHNに対しても約85〜90%と高い予防効果が示されています。どちらか一方を接種すれば、その後再接種の必要はありません。
先天的な免疫不全がある方や免疫抑制薬を内服中の方は、生ワクチンは原則接種できず、不活化ワクチンが選択肢になります。対象は一般に50歳以上で、過去に帯状疱疹を経験した方でも、罹患から1年以上が経過していれば再発予防として接種が推奨されます。
副反応は、いずれのワクチンでも注射部位の腫れ・痛み、倦怠感、発熱などが見られます。不活化ワクチンは一時的な反応がやや出やすい一方、重い副反応はまれです。持病や服薬(抗凝固薬、免疫抑制薬など)がある方は、事前に主治医へご相談ください。ワクチンは新型コロナやインフルエンザ等の他ワクチンと前後して接種可能ですが、接種間隔や順番は個別に最適化します。
北茨城市では、帯状疱疹ワクチン接種費用に対し「自己負担が概ね半額程度」になる助成制度があります(対象年齢、助成上限、申請方法は年度により異なるため、最新情報は広報・市HPまたは医療機関窓口でご確認ください)。PHNは鎮痛薬が効きにくく、治療が長引くこともあります。痛みで困らないために、元気なうちの予防接種が最も効率的です。費用や適応、接種時期については、市民病院へぜひご相談ください。
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